- 「首」
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- 頸椎症・・・頚椎の退行性変化(いわゆる老化)を生ずるもので、頚椎椎間板の変性(椎間板が劣化し形状が変化する)や骨棘形成(頚椎の一部が変形してトゲのような形になる)などが起こり、頚椎の歪みを生じます。このような変形や歪みが起こると周囲の神経や血管あるいは軟部組織に影響を及ぼし、神経痕症状、頚部痛、肩から手指のしびれや痛み、場合によっては歩行障害などを起こすこともあります。
- 頸椎捻挫・・・何らかの原因(交通事故、スポーツなど)で首が不意に衝撃をうけ、頚部が前・後屈動作(前倒し、後ろ反り)や回旋動作(ねじれ)を強いられ引き起こされる症状で、多くは頚椎の歪みを伴います。
- 寝違え・・・就寝中に、不自然な姿勢をしたり、捻ったりして起こる傷病で、多くは頚椎の捻れなどの歪みを伴います。
- ムチ打ち・・・交通事故等、急激な衝撃を受けたときに頚椎が瞬間的に亜脱臼し、再び元に戻る傷病で、周囲の筋肉や腱・靱帯損傷、頚椎の歪みを伴う事の多い傷病です。
- 頚椎椎間板ヘルニア・・・30代以降に多く、頚椎間の椎間板内の髄核(ずいかく)が突出し、神経根を圧迫して、項部から上肢への方散痛、頚部の運動制限、知覚障害等を呈する傷病です。
- 頚椎後縦靭帯骨化症・・・中年以降の男性に多く、脊髄や神経根の圧迫症状が出現し、麻痺が発生する傷病です。
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- 「肩」
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- 肩関節周囲炎・・・中年以降に発症する。肩の痛みと運動制限を主とするもので、鈍痛、夜間や冷えた時になどに痛むことが多い。動きとしては髪をとくとき、手を後に回す時に痛みが出ることが多い。
- 野球肩・・・野球などでボールを勢いよく投げる動作をくり返すうちに、肩関節とそのまわりの組織が障害を起こすものです。肩関節の腱や筋肉が使いすぎによって裂けたり、関節包が炎症をおこします。
- インピンジメント症候群・・・棘上(きょくじょう)筋腱や上腕二頭筋長頭腱の「炎症・変性」です。腱とその周りの組織との間で何度もインピンジメント(狭窄)が繰り返されることにより腱が炎症・変性を起こしてしまう傷病です。
- 胸郭出口症候群・・・腕神経叢及び鎖骨動静脈が圧迫されて生じる傷病で、知覚障害・筋萎縮や、血管の圧迫により疼痛やチアノーゼを呈す、次の三者の総称です。 「斜角筋症候群」・「肋鎖症候群」・「過外転症候群」
- 肩板損傷・・・肩甲部の打撲、重量物の挙上によって肩板筋(棘上(きょくじょう)筋・棘下(きょくか)筋・小円筋・肩甲下筋)が損傷する傷病で、特に棘上筋断裂が多い。
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- 「肘」
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- 肘内症・・・小児(6歳くらいまで。2~4歳くらいに多い。)の手を引っ張ったときや、転倒したとき等に肘の関節(橈骨頭)が亜脱臼する傷病です。 子供は、全く腕を挙げたり動かさなくなり上肢を下垂します。
- 上腕骨外・内側上顆炎(テニス肘・ゴルフ肘)・・・テニスやゴルフ等のスポーツのほか、主婦が家事で手を使いすぎる場合に発症し、肘の外側に疼痛が現れる傷病です。
- 野球肘・・・野球の投球動作が原因で発症する肘の傷病で、腱付着部の炎症や靭帯損傷・離断性骨軟骨炎・骨棘形成等があります。
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肘部管症候群・・・尺骨神経が、尺骨神経溝で絞扼されて起こる神経障害です。
屈伸による肘の痛みと尺骨神経領域の知覚異常が起こります。
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- 「手・指」
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- 手根管症候群・・・中年の女性に特発性にみられ、正中神経が手根管で絞扼されて発症します。手をよく使う職業の人に起こりやすく、手先のシビレを伴います。
- ギヨン管症候群・・・手関節の掌尺側のギヨン管部での外傷や使いすぎによって起こる傷病です。小指と薬指の知覚異常とシビレを伴います。
- 腱鞘炎(de(ド) Quervain(ケルヴァン) 病)・・・親指の付け根から手関節の辺りにかけて痛む傷病で、中年を過ぎた女性及び産後の女性に多い。
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バネ指(弾発指)・・・指を曲げて伸ばす際に引っかかり、カクンと弾発現象を起こす傷病で、中年を過ぎた女性に多く発症する。
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- 「腰」
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- 腰椎分離症・・・背骨が下の背骨よりも前方へ移動してしまい、痛みが伴うものです。多くの場合、脊椎分離症に伴い、背骨が前方へ移動しているが、必ずしも分離症があるわけではありません。
- 腰椎すべり症・・・椎の上下にある関節突起の間の部分(関節突起間部)が断裂し、椎弓が分離してしまい、痛みを伴うものを言います。
- ぎっくり腰・・・一般的に重いものを持った瞬間にギクッ!っとなるとぎっくり腰の典型的な例なのですが、朝腰に違和感を感じてから徐々に悪化して最終的に動けなくなるようなぎっくり腰のパターンも存在します。
- 脊柱管狭窄症・・・文字通り脊柱管が、何らかの原因で狭くなり、その結果、神経や血管を圧迫するために起こる。症状の特徴として、しばらく歩くと、だんだん下肢が痺れたり重くなったり、痛みが出たりして、歩くことが困難になります。しかし、腰掛けたり屈めたりして「しばらく休むとまた歩けるようになる」という、「間欠跛行(かんけつはこう)」という状態が、脊柱管狭窄症の症状の特徴です。
- 変形性腰椎症・・・加齢にともない、椎間板がいたんできたり、骨の変形が出てきたり、そのための痛みがでてくる状態です。40最以上の高年者に多く、腰痛・坐骨神経痛等を伴います。
- 腰椎椎間板ヘルニア・・・腰椎間にある椎間板の変性や外力により、髄核が突出し、神経根を圧迫する傷病で、20歳代の男子に好発し、腰痛、側彎、片側下肢の神経症状がみられます。
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- 「股関節」
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- 単純性股関節炎・・・小児に起こる一過性の股関節の炎症で、跛行がみられる。
- 大腿骨頭すべり症・・・成長ホルモン過剰や、肥満体等との関係が考えられる、大腿骨頭の骨端軟骨に亀裂が生じ、骨頭が転移する傷病です。成長盛んな思春期の男子に多く見られます。
- 特発性大腿骨頭無腐性骨壊死・・・大腿骨頭に阻血性壊死が起こる傷病で、ステロイド投与やアルコール中毒等との関連が指摘されています。中年以降の男性に多く発症します。
- 変形性股関節症・・・中年以降の女性に多く、先天性股関節脱臼治療後の二次性のものが多い。股関節痛、関節拘縮、跛行等がみられる。
- バネ股・・・腸脛靭帯が大転子部で肥厚し、それが引っかかる事により起こる傷病です。
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- 「大腿部」
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- 大体四頭筋損傷・・・疾走やジャンプ等による強い筋収縮により、起始部で断裂する傷病です。しばしば剥離骨折も起こります。
- 大体四頭筋短縮症・・・筋繊維の瘢痕化や繊維化によって、膝を曲げるときに伸びが悪くなった状態です。
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- 「膝」
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- 変形性膝関節症・・・筋力の低下や加齢・肥満がきっかけで、膝の機能が低下して、軟骨や半月板のかみ合わせが緩んだり変形や断裂をして歪みを生じ、炎症を起こす傷病です。
- オスグッド・シュラッター症候群・・・成長病の一種であり、成長期に発症。膝の脛骨付近の痛みや膝裏に痛みを感じる。ジャンプや屈伸運動を行うことにより、大きな衝撃が膝に生じ、脛骨粗面近くに炎症を起こす傷病です。
- 半月板損傷・・・膝の関節の間に介在し、クッションの役割をはたしている部分が、強力な直達又は介達外力によって割れたり欠けたりする傷病です。
- 十字靭帯損傷・・・強力な外力によって、膝の補強をしている前十字靭帯又は後十字靭帯のいずれか、もしくはその両方が複合的に損傷又は断裂する傷病です。
- 側副靭帯損傷・・・スキーなどによる外傷が多く、膝の補強をしている、内側又は外側側副靭帯の損傷を指します。複合損傷も多くみられます。
- 膝蓋軟骨軟化症・・・主に高齢者にみられますが、若年者にも発症する、膝のお皿の関節面の軟骨が変性して、亀裂や欠損を生じる傷病です。
- 膝関節水腫・・・変形性膝関節症や関節リウマチ・外傷性関節症等で、関節液(俗に言う水)が溜まる傷病です。
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- 「下腿部」
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- 腓骨神経麻痺・・・ギプスをした時や、寝ている時等に、腓骨骨頭が後部から圧迫されることによって起こる腓骨神経の麻痺を生じる傷病です。
- コンパートメント症候群・・・下腿の前筋区画内の筋肉の過労や外傷・炎症などによって内圧が亢進し、循環不全をきたし、筋肉・神経の壊死や機能障害を起こす傷病です。
- シンスプリント・・・脛骨の過労性骨膜炎の事で、マラソン選手等に起こりやすく、脛骨の下1/3の内側に痛みが出る傷病です。
- アキレス腱周囲炎・・・アキレス腱やその周囲部に起こる無腐性の炎症で、圧痛や歩行痛が主な症状です。
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※上記の傷病は、紹介で挙げたもので、ほんの一部です。また、多くは当院での施術対象になり得ますが、全てではありません。専門外のものは、医科へ紹介いたします。